美術のメーリングリストで 埼玉の浅見俊哉さんが、第51回「埼葛美術展」の様子をレポートしてくれました。了解を得て、このブログでも紹介させていただくことにしました。

小中学校の児童生徒作品が一堂に集まる展覧会が開催されています。
第51回「埼葛美術展」


教室で試行錯誤している児童や生徒の姿が想像できる作品ばかりです。
年に一度こうした展覧会があることは、図工美術の魅力を保護者や地域の方々へ伝えられる重要な機会です。
また美術教員はその時間数(中学校3年間で115時数)から、学校で一人であることが多く自分の実践を客観的にみることのできる機会は少ない為こうした展覧会は教員同士の情報交換の機会でもあります。

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地区の小学校、中学校が参加している為、小学校の題材、中学校の題材を一度にみることができます。普段はなかなか交流のない小中の教員間の素材や技法などを学べます。
沢山の実践から自分なりにアイデアを出して次の年に繋げていくことで今以上に魅力的な図工美術の授業をつくるヒントを得ることが出来ます。

今回、私は審査員として初めて展覧会に関わりました。
作品を見ていく中で心がけた事は、作品をつくっている生徒を想像し、作品をつくっていくなかで、計画を立て、素材、形、色などを工夫をしたり、制作の中で失敗しそこからまた工夫したり、うまくいって喜んだりしている姿が想像できるものを選びました。

第51回という歴史ある展覧会。私も小学生、中学生の時に出品してもらったのを覚えています。
自分の作品を人に見てもらい、いろいろ言葉をかけてもらえる喜びは何物にも代えがたいものです。

今回学んだことを、また自分の美術室に持ち帰り、工夫したいと思います。

第51回「埼葛美術展」
日時:2011年1月29日(土)〜30(日) 9:10〜16:00
会場:蓮田市総合市民体育館(パルシー)
出品校:春日部市、蓮田市、越谷市、八潮市、久喜市、白岡町、宮代町、幸手市、杉戸町、松伏町、吉川市、三郷市

(山崎感想)この美術展の浅見さんが撮影した「作品展によせて」を読みました。言葉を選び、美術教育で今何を大切にしているのかが 伝わってきます。このようなメッセージが大切なんだと思います。

浅見さんの文章にあった、審査で心がけた事、これも大事なことだと思う。若手教師のこのようなレポートはなんだか、とってもうれしい。それは未来につながるから。

再度、浅見さんの言葉でしめくくりたい。「教室で試行錯誤している児童や生徒の姿が想像できる作品ばかりです。年に一度こうした展覧会があることは、図工美術の魅力を保護者や地域の方々へ伝えられる重要な機会です。」