秋田の神岡地域で開催された幼・小・中の合同展覧会は学ぶべき展覧会だと思います。事務局をされている田中真二郎さんがBlog「美術準備室」で展覧会の様子を報告されています。正直、いっしょにこの展覧会にかかわってみたいと思ったほどです。あー、展覧会を実際に見たかった!
この展覧回のコンセプトから学ぶ事はものすごくあります。
田中さんの報告の冒頭は以下のように書かれています。言葉は少ないですが、そこに書かれたことの意味は深いです。
「中学校で実践している、「地域」を題材とした作品たちを地域の方々に観てもらいたい、という思いでず~っと構想を練っていました。しかし、3.11の震災を機に思いは変わります。「地域」や「ふるさと」との意味が変わったように感たのです。今一度、「地域」「ふるさと」って何だろうという疑問を「図工・美術」で考えようと思いました。
私の企画に、すぐ賛同してくださった地域の学校さん、こども園さん、そして地域の作家さんたち。多くの助けを得て、地域の力で創り上げた展覧会だったと思います。
「こどものまなざし」の向こう側へ探検しよう。そんなテーマを掲げて、地域の方々と、こどもの今・地域の今を見つめながら、その先の未来を考えていきたいなと思っていました。結果、たくさんの方々と「こどものまなざし」のむこうにある「希望」を共有できたことを大変嬉しく思っています。」
是非 以下をクリックしてください。
(山崎感想)ここで紹介したいのは、展覧会のことも、そうですが、例えば「和菓子」の授業。本格的です。彼の記事の中で、さらりと書かれていますが、授業の改善のことや、その結果子どもの中に何が育ったかが書かれています。コメントつきの作品でも そのことが よくわかります。
一人でも多くの人に見て、読んでほしいです。
それからタワーのこと、それを見た方々のこと、作品を通して地域の方々がつながるしかけをデザインしたとも言えるでしょう。じっくり構想を練って生み出した展覧会なんだなって思いました。
幼児の絵もとり入れたのはとってもよかったし、それを中学生に見せています。見た中学生の感想を知り、なるほど!って思いました。義務教育最後の中学生に幼児の絵に触れさせる事の大切さが、田中さんの実感として書かれています。
中学校美術も図画工作もよりよい教育をめざすためには幼児教育を理解してこそと思っています。それから世間に美術教育の価値をご理解いただくために、子どもの絵の発達とその望ましい関わり方について啓発していく必要があると考えていますし、そのための「図工・美術の日」でもあります。
さて 田中さんの今回の 報告から他にも 学ぶべきことが たくさん 書かれています。しかも若い先生方が、このような優れた実践をされていることは とっても うれしいことです。
なんか 未来を感じる提案でした!!ありがとう!
そして「図工美術の日」の取り組みのこれからにも参考になります。